1R、じりじりと前に出る与座に対し、中村は軽快なステップを踏んで左右に回って行く。中村はサウスポーで右ジャブ、右ロー、与座はリング中央を取り、スイッチしつつ圧をかけてローと前蹴り。
内廻し蹴りを放つ与座だが中村はブロック。中村は与座をガードの上から押し、体重をかけさせて右カーフを蹴る。与座も強烈な左ミドル、右ロー、三日月蹴りと技を散らす。与座がどんどん距離を詰めて蹴りを放つ。
前蹴り、後ろ蹴りで中村のボディを攻める与座。
オープンスコアは三者とも10-10のイーブンに付ける。
2R、与座が強烈な右ミドルキックで先制、前に出てくる与座に中村は左インローを連打、さらに自分から前へ出てのワンツー、左ボディ。
中村はギアを上げた様子で1Rとスピードが違う。
中村は左インロー、与座は左カーフを蹴っていくが、中村がハイキックから一気に距離を詰めての連打で印象付ける。
左カーフを蹴っておいて左フックを打つ与座。中村もいきなり前へ出ての左ストレートを打ち、右アッパーを突き上げる。与座の左カーフにバランスを崩す中村だが、接近戦でパンチを打つ。オープンスコアは二者がドローとするも一者が中村を支持する。
3R、中村は右足を上げてカーフを蹴られないようにして右のパンチを繰り出し、左ストレートを打つ。与座にローを蹴られると中村はすぐに2発、3発と攻撃を返す。与座にミドルやローを蹴られても、すぐに蹴り返す中村。与座はヒザを蹴るが中村が次々距離を詰めて手を出して来るため消耗も激しい。両者が揉み合って攻めている中、与座が後ろ蹴りを放つとこれが股間近くに当たったように見え(踵は右内股、つま先が股間辺りに当たったように見えた)、中村はローブローをアピール。しかし、レフェリーはダウンを宣告し、中村が立ち上がれなかったため与座のKO勝ち(※試合結果は審議となり、第3R 2分15秒 負傷判定で与座選手の判定勝ち)となった。
レフェリーは「確かにラインは金的の部分です。僕も一瞬迷いましたが、僕は内股を取りました。もしかしたらVTRで覆るかもしれません。私は内股のローをとってKOとさせていただきました」と説明した。
与座はマイクを持つと「ちょっと後味悪い試合になってしまってすいません。まあ審議してもらって、ここまでの判定でもいいし、もう1回やってもいいと思うんで。まあ自分は格闘家なんでいろいろ言えないですけど、強くなってもう1回帰ってきます。応援ありがとうございました」と、審議に任せると語った。